NHKニュースなどでも報道されていましたが、IPアドレスの在庫がついになくなってしまったようです。

IPアドレスとは、インターネットに直接接続されている機器に割り当てられている番号で、現在はバージョン4(IPv4)が利用されています。この番号が無くなると新たにネットワークを広げることができなくなります。

何年も前からIPv4アドレスの在庫枯渇として問題とされては来たのですが、いよいよ現実の問題となってしまいました。
実際に在庫が無くなったのは、IPアドレスを管理している大元のIANAで、地域ごとに既に割り当てられたIPアドレスは、あと少しは残っています。

日本は、JPNICがIPアドレスの割当管理を行っていますが、日本独自に在庫を持っているのではなく、APNIC(アジア)から直接割り当てているそうです。

APNIC(アジア)には、中国やインドが含まれますので、世界で一番早く2011年の中以降には在庫がなくなってしまうことになるようです。

では、実際にIPアドレスの在庫が無くなってしまうとどのような影響が出るのでしょうか。

在庫が無くなっても、今までのIPv4はそのまま使い続けることが出来ますので、新たに追加する機器の接続が問題となります。

IPv4の次の規格として、バージョン6(IPv6)が既に多くの機器で対応はされてはいるのですが、実際の利用はあまり進んでいないようですね。

テレビのアナログからデジタルへの切り替えのように、ある日を堺に世界中でIPv4からIPv6へ切り替えるようなことも不可能ですし、IPv4とIPv6は互換が無いため、両方に対応する必要があります。

個人レベルでは、実質的な影響は殆ど無いとされており、インターネットに直接接続されるルータなどがIPv6に対応していない場合は順次切り替えることになるようです。

中小企業の場合は、WEBサイトもIPv4とIPv6の両方に対応する必要がありますが、ほとんどの場合はレンタルサーバー会社側で対応が行われるものと思われます。

しかし、IPv4だけに対応した古い機器とIPv6だけに対応した新しい機器がインターネット上の存在することになるのですから、色々と問題は出るのでしょうね。

今後、中小企業レベルで必要となる情報が見つかりましたら、別途お伝えしたいと思います。